刀 日本株スクリーナー
AIスクリーニング実例 · 2026年10月10日実行

ローツェと同じ型の会社を、
日本株全体から探した。

半導体工場の新設・増設に合わせて必要になる機器・部材を作る会社を探した。事業の内容に「半導体」と書き、営業利益率15%以上の59社を、AIが有報で一社ずつ読み、12社を支持した。売上の内訳まで確かめると、ローツェのように半導体が売上の大半を占めるのは、ほかに3社だった。

背景

ローツェは、半導体工場でウエハを運ぶ。

2026年10月8日、ローツェは2027年2月期の経常利益予想を382億円から548億円に引き上げた。旺盛な半導体需要で主力の半導体関連装置の販売が伸び、売上高が計画を13.2%上回る見込みだという。期末配当も20円から28円に増やした。

ローツェは、半導体工場の中でウエハを運ぶ装置を作る。世界で初めてシリコンウエハの搬送ロボットを開発した会社で、主要取引先にはTSMC、サムスンが並ぶ。チップは何百もの工程を経て作られ、そのたびにウエハを装置に出し入れする。工場が増えれば、運ぶ装置もそのぶん要る。

最新の有報では、売上の約94%が半導体向けだった(半導体関連装置、分析装置、部品・修理の合計)。半導体工場への投資が、そのまま業績に出る形だ。

では、ローツェと同じく、工場の増設に合わせて必要になる道具を作る会社は、ほかにあるのか。日本株全体から探した。

01 / 入力

探したい企業像。

“ローツェのように、半導体工場の新設・増設に合わせて必要になる機器・部材を作る会社。ウエハを加工する装置そのものや、材料・消耗品は除く。営業利益率15%以上。”

刀の条件設定に、単語の条件・財務の条件・定性の問いを手で入力して実行した。問いは英語で入力した。支持された会社は、有報の原文と、セグメント情報・販売実績の売上の内訳で確かめた。

02 / 条件

この条件で、日本株全体を調べた。

A

定量条件

刀が独自指標で全社を計算する。

  1. 事業の内容に「半導体」を含む
  2. 営業利益率 15%以上(ローツェは24.2%)
B

定性条件

AIが有報を一社ずつ読み、支持と反証を判定する。

  1. 主力製品が、半導体工場の新設・増設に合わせて、製造装置への組み込みや製造ラインの設備として必要になる機器・部材か。

ウエハに成膜・露光・エッチング・検査などの加工や処理を行う製造装置そのもの、工場の稼働中に使い続ける材料・消耗品、今後の参入計画だけの場合は含めない。

約3,800社対象とする上場企業
59社定量条件に一致
12社AIが支持と判定
刀は

有報の文章を読み、12社を見つけた。

03 / 結果

支持は12社。半導体が売上の大半を占めるのは3社。

59社の判定は、支持12社・要確認7社・反証あり40社だった。支持のうち、事業の内容が原文で問いに合ったのは8社。さらに有報のセグメント情報と販売実績で売上の内訳を確かめ、ローツェのように半導体向けが売上の大半を占める3社を載せる。ローツェも支持された。

  • ジャパンマテリアル6055 · サービス業

    「半導体、液晶関連工場等向けに、製造工程において不可欠な特殊ガスを主軸に」有報を見る ↗工場向けに特殊ガスの供給装置を作り、装置までの配管を工事し、ガスの管理や製造装置の保守も請け負う。エレクトロニクス関連事業(液晶向けを含む)が売上の97%。営業利益率25.3%。

  • マルマエ6264 · 機械

    「主にドライエッチング工程・CVD工程・洗浄工程・塗布工程などの前工程と言われる半導体製造装置および貼り合せ装置部品や検査装置部品等を製造しております。」有報を見る ↗製造装置を構成する真空部品を作る。もう一つの事業も半導体向けのターゲット材料や装置部品で、売上の大半が半導体関連(内訳の記載はない)。営業利益率18.4%。

  • PILLAR6490 · 機械

    「半導体を製造する装置やインフラで使用される当社主力製品の継手やポンプ」有報を見る ↗ふっ素樹脂の継手・チューブ・ポンプなどを作り、製造装置の中で薬液を流す配管に使われる。電子部品事業が売上の66%。営業利益率20.4%。

詳細な結果を見る

結果は2026年10月10日の時点のものです。定性判定には当時の有報を用いていますが、定量スクリーニングには最新の財務データを用いています。

04 / 考察

工場の道具を作っていても、半導体が一部なら追い風は薄まる。

支持され、原文でも問いに合った8社を、売上のうち半導体向けがどれくらいかで並べた。

会社半導体向けの売上営業利益率
ローツェ約94%24.2%
ジャパンマテリアル97%(液晶を含む)25.3%
マルマエ大半(内訳の記載なし)18.4%
PILLAR66%20.4%
堀場製作所47%(材料の分析を含む)15.9%
助川電気工業49%未満21.3%
テクノフレックス不明(58%未満)15.1%
ダイフク不明(12%以上)15.3%

ローツェの上方修正は、主力の半導体関連装置の販売増によるものだった。売上のほとんどが半導体工場向けだから、工場への投資がそのまま業績に出る。表の下の4社も、搬送・配管・計測など工場で必要な道具を作る。ただ半導体は数ある市場の一つで、追い風は売上全体の中で薄まる。

ただし、構造が分かっても、半導体は難しい。シリコンサイクルと呼ばれる好不況の波があり、株価は今の業績より、波がどこまで続くかの予想で動く。業績がいちばん良く見えるのは波の頂点で、そこではすでに株価に織り込まれていることが多い。どの会社が工場の投資に乗る構造かは、有報で絞れる。波のどこにいるかは、有報にも財務データにも答えがない。装置メーカーの受注、メモリの価格、半導体メーカーの設備投資計画といった外の情報を追う必要がある。

比率は各社の最新の有報のセグメント情報と販売実績から求めた。セグメントに半導体以外を含む会社は、その旨を添えた。決算期は会社ごとに異なり、今後の売上や利益を示すものではない。

あなたの投資先選びを、そのままAIに。

複雑な仮説も、独自の銘柄選定も。刀が独自指標で企業を絞り込み、AIが有報を読んで定性条件を判定する。あなたが一社ずつ行っていた選定を、AIが日本株全体で実行する。

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