個人投資家が株式投資で勝つには、どうすればいいのか。
ひとつは、自分自身の持っている強み、つまりエッジを生かすことです。
マゼラン・ファンドを運用したピーター・リンチは、このように言っています。
Use your specialized knowledge to home in on stocks you can analyze, study them, and decide whether they are worth owning.
自分の専門知識を生かし、自分が分析できる銘柄に狙いを絞り、それらを調べ、保有する価値があるかどうかを判断しよう。〔私訳〕
時間も情報も限られている中、プロがうごめく株式市場で勝つことは容易ではありません。
しかし、自分が深く関わっている領域なら、他の人よりも早く、正確に、変化を察知できます。
個人投資家が勝つためには、そんな自分の強みを生かして戦うことが重要なのです。
自分にはそんな強みはない、と感じる人もいるかもしれません。
でも、誰だってその人だけの強みがあります。
100円ショップのセリア(証券コード2782)はご存じでしょうか。
セリアの株価は、2010年末から2015年末までの5年間で20倍近くになりました。
普段から店を利用していた人なら、商品の魅力や売り場の変化、周囲での評判を、日々の買い物の中で感じ取れたはずです。
実際、2011年頃にはすでに、若い女性の間で大きな話題となっていたようです。
金融の専門家でなくても、消費者として企業を見る目を持っているのです。
会社で働いたことがない学生でさえ、若い人の間で何が流行っているか、新卒就活のトレンドはどうなっているかなど、他の株式投資家が持たない知識を持っているでしょう。
今の学生がどんな就活サービスを使い、何に不満を感じているのか。
実際にその中にいる人には、外から調べるだけでは得にくい肌感覚があります。
誰もがその人だけの人生を歩んでいます。その人だけのエッジを持っています。
しかし、自分のエッジを投資に活かそうとすると、別の壁にぶつかります。
自分の領域について詳しいことと、それに関わる上場企業を知っていることは、別だからです。
この分野はこれから伸びそうだ。こんな製品が現場で使われ始めている。
誰よりも早くこのような仮説を立てても、どの企業がその事業を持っているのかまでは分からない。
投資経験が浅ければ、どんな財務条件で探せばいいのかも分からないでしょう。
今なら、生成AIに聞けば、それらしい企業を何社か挙げてもらえます。
しかし、その候補は上場企業全体をデータに基づいて調べた結果なのでしょうか。
よく知られた会社だけが挙がって、自分の仮説に合う別の会社を見落としてはいないでしょうか。
また、候補が出てきても、一社ずつ財務や事業内容を確認するには時間がかかります。
結果として、自分が持つ情報の優位性が、投資に活かせないということが多々あると思います。
仮説をもったものの、それを満たす企業を見つけられないのです。
「自分の求める企業を、もっと速く、網羅的に探せる仕組みがあればいいのに。」
「仮説を満たす企業の存在を見つけ、さらに順位付けしたい」
このような想いのもと、刀スクリーナーを作りました。
自分の強みを活かしたいが、全企業について詳細に把握しているわけではない。
そんな個人投資家が持つべき道具として、刀を作りました。
刀の機能について