刀 日本株スクリーナー
AIスクリーニング実例 · 2026年10月3日実行

フィジカルAIの割安成長株を、
日本株全体から探した。

実績PER20倍以下、売上高の3年成長率10%以上で、日本株3,826社を595社に絞った。AIが有報を一社ずつ読み、ロボット向けの部品・装置を事業にしている会社を探した。支持は0社だった。

背景

「フィジカルAI」が、株式市場のテーマになった。

2026年7月、NVIDIAは日本でのAIとロボットの取り組みを発表し、ファナック・安川電機・川崎重工業が、NVIDIAの基盤の上でフィジカルAIを進めると紹介した。ロボットがAIで周りを認識し、自分で判断して動く技術である。

富士通も同じ時期に、この3社とフィジカルAIの事業機会を探ると発表した。投資メディアでは、ファナックなどが「本命」として紹介されている。

では、割安で、しかも実際に伸びている会社はあるのか。刀で、財務データと有報から確かめた。

01 / 入力

探したい企業像。

“Physical-AI and humanoid plays that are cheap and growing: a trailing P/E of 20 or less, a three-year revenue CAGR of 10% or more, and a current business supplying parts or equipment built into robots.”

日本語訳:実績PER20倍以下、売上高の3年成長率10%以上。ロボットに組み込まれる部品・装置を、現在、事業として提供している会社。

Xで話題になった「フィジカルAI関連の割安成長株」の条件を、刀の条件設定に手で入力して実行した。

02 / 条件

この条件で、日本株全体を調べた。

A

定量条件

刀が独自指標で全社を計算する。

  1. 実績PER 0〜20倍(決算期末の株価をもとにした値)
  2. 売上高の3年成長率(CAGR)10%以上
B

定性条件

AIが有報を一社ずつ読み、支持と反証を判定する。

  1. ロボット(ヒューマノイドや産業用ロボット)に組み込まれる部品・装置(アクチュエーター、減速機、サーボモーター、センサー、ロボットハンド、ロボット用の制御機器など)を、現在、事業として提供しているか。

ロボットと関係のない用途の制御機器・センサー・モーターだけの場合や、今後の参入計画だけの場合は含めない。ロボットそのものを作る会社は、この問いの対象外になる。

約3,800社対象とする上場企業
595社定量条件に一致
0社AIが支持と判定
刀は

有報の文章を読み、支持は0社だった。

03 / 結果

支持は0社。判定の上位を、原文で確かめた。

595社の判定は、支持0社・要確認595社だった。売上高の3年成長率が15%以上の298社には、ロボットの部品や装置を事業として書いた会社がなかった。以下は、判定の確率が上位で、有報にロボットの事業が書かれていた4社。

  • カナデン8081 · 卸売業

    「三菱電機㈱販売代理店契約放電加工機、レーザ加工機、産業用ロボット」有報を見る ↗判定は首位(確率53%)。三菱電機の産業用ロボットを売る商社で、作る会社ではない。今期のFA事業は「駆動制御機器は低調に推移」とある。

  • アスカ7227 · 輸送用機器

    「自動車部品、制御システム及びロボットシステムの製造・販売を主な事業とし」有報を見る ↗ロボットそのもの(ロボットシステム)を作る会社で、部品の問いには当てはまらなかった。

  • タツモ6266 · 機械

    「半導体製造工程間のウェーハを搬送する産業用ロボット及びそのユニットの開発、製造、販売、メンテナンスを行っております。」有報を見る ↗半導体工場でウェーハを運ぶロボットを作る。こちらもロボットそのもので、部品ではない。

  • NITTOKU6145 · 機械

    「ヒューマノイドロボットの関節や指先用として、当社が強みとする小型で精密なモータの開発」有報を見る ↗ヒューマノイド向けのモーターは、まだ開発の段階。今後の計画は含めない条件なので、支持にならなかった。

詳細な結果を見る

結果は2026年10月3日の時点のものです。定性判定には当時の有報を用いていますが、定量スクリーニングには最新の財務データを用いています。

04 / 考察

テーマの本命は、割安成長の条件から外れていた。

フィジカルAIの本命と言われる会社を、同じデータで見た。ここ3年、売上はほとんど伸びていない。それでも、実績PERは30倍前後から200倍を超える。

会社実績PER売上高 3年CAGR営業利益 3年CAGR
ファナック29.7倍+0.2%−1.3%
安川電機40.6倍−0.8%−11.5%
ナブテスコ31.3倍−0.1%+4.0%
ハーモニック・ドライブ・システムズ203.9倍−5.9%−36.9%

テーマ株は、業績が伸びる前に、期待が先に株価に乗りやすい。今回の結果は、その形をそのまま映している。割安と成長を両方求めると、本命は条件に入らない。見つかったのは、ロボットを売る商社、ロボットそのものを作る会社、開発を始めた会社だった。

実績PERは決算期末の株価をもとにした値で、今の株価や今後の利益の見通しは反映していない。

あなたの投資先選びを、そのままAIに。

複雑な仮説も、独自の銘柄選定も。刀が独自指標で企業を絞り込み、AIが有報を読んで定性条件を判定する。あなたが一社ずつ行っていた選定を、AIが日本株全体で実行する。

スクリーナーを開く ほかの実例:半導体事業を、隠し持つ会社。 ほかの実例:任天堂のような会社を、日本株全体から。 ほかの実例:ユニクロのような会社を、日本株全体から。 ほかの実例:継続課金や保守で、繰り返し稼ぐ会社。