定量条件
刀が独自指標で全社を計算する。
- 実績PER 0〜20倍(決算期末の株価をもとにした値)
- 売上高の3年成長率(CAGR)10%以上
実績PER20倍以下、売上高の3年成長率10%以上で、日本株3,826社を595社に絞った。AIが有報を一社ずつ読み、ロボット向けの部品・装置を事業にしている会社を探した。支持は0社だった。
2026年7月、NVIDIAは日本でのAIとロボットの取り組みを発表し、ファナック・安川電機・川崎重工業が、NVIDIAの基盤の上でフィジカルAIを進めると紹介した。ロボットがAIで周りを認識し、自分で判断して動く技術である。
富士通も同じ時期に、この3社とフィジカルAIの事業機会を探ると発表した。投資メディアでは、ファナックなどが「本命」として紹介されている。
では、割安で、しかも実際に伸びている会社はあるのか。刀で、財務データと有報から確かめた。
“Physical-AI and humanoid plays that are cheap and growing: a trailing P/E of 20 or less, a three-year revenue CAGR of 10% or more, and a current business supplying parts or equipment built into robots.”
日本語訳:実績PER20倍以下、売上高の3年成長率10%以上。ロボットに組み込まれる部品・装置を、現在、事業として提供している会社。
Xで話題になった「フィジカルAI関連の割安成長株」の条件を、刀の条件設定に手で入力して実行した。
刀が独自指標で全社を計算する。
AIが有報を一社ずつ読み、支持と反証を判定する。
ロボットと関係のない用途の制御機器・センサー・モーターだけの場合や、今後の参入計画だけの場合は含めない。ロボットそのものを作る会社は、この問いの対象外になる。
有報の文章を読み、支持は0社だった。
595社の判定は、支持0社・要確認595社だった。売上高の3年成長率が15%以上の298社には、ロボットの部品や装置を事業として書いた会社がなかった。以下は、判定の確率が上位で、有報にロボットの事業が書かれていた4社。
「三菱電機㈱販売代理店契約放電加工機、レーザ加工機、産業用ロボット」有報を見る ↗
「自動車部品、制御システム及びロボットシステムの製造・販売を主な事業とし」有報を見る ↗
「半導体製造工程間のウェーハを搬送する産業用ロボット及びそのユニットの開発、製造、販売、メンテナンスを行っております。」有報を見る ↗
「ヒューマノイドロボットの関節や指先用として、当社が強みとする小型で精密なモータの開発」有報を見る ↗
結果は2026年10月3日の時点のものです。定性判定には当時の有報を用いていますが、定量スクリーニングには最新の財務データを用いています。
フィジカルAIの本命と言われる会社を、同じデータで見た。ここ3年、売上はほとんど伸びていない。それでも、実績PERは30倍前後から200倍を超える。
| 会社 | 実績PER | 売上高 3年CAGR | 営業利益 3年CAGR |
|---|---|---|---|
| ファナック | 29.7倍 | +0.2% | −1.3% |
| 安川電機 | 40.6倍 | −0.8% | −11.5% |
| ナブテスコ | 31.3倍 | −0.1% | +4.0% |
| ハーモニック・ドライブ・システムズ | 203.9倍 | −5.9% | −36.9% |
テーマ株は、業績が伸びる前に、期待が先に株価に乗りやすい。今回の結果は、その形をそのまま映している。割安と成長を両方求めると、本命は条件に入らない。見つかったのは、ロボットを売る商社、ロボットそのものを作る会社、開発を始めた会社だった。
実績PERは決算期末の株価をもとにした値で、今の株価や今後の利益の見通しは反映していない。
複雑な仮説も、独自の銘柄選定も。刀が独自指標で企業を絞り込み、AIが有報を読んで定性条件を判定する。あなたが一社ずつ行っていた選定を、AIが日本株全体で実行する。
スクリーナーを開く ほかの実例:半導体事業を、隠し持つ会社。 ほかの実例:任天堂のような会社を、日本株全体から。 ほかの実例:ユニクロのような会社を、日本株全体から。 ほかの実例:継続課金や保守で、繰り返し稼ぐ会社。